魔のイヤイヤ期と言われる2歳児。
この頃見られるのが、何かが出来なかったり思うようにいかなくて、ママを叩いたり蹴ったりすること。
叩かれると、ママは悲しくなったりイライラしたりしますよね。
そして「将来、暴力的な子になってしまうのでは?」と心配にもかられたり。
子どもが叩いたり蹴ったりするのには、もちろん原因があります。
今回はその原因と対処法についてご紹介したいと思います。
イヤイヤ期に叩いたり蹴ったりする原因とは?

イヤイヤ期の子どもが、親を叩いたり蹴ったりするのには原因があります。
子どもは一般的に、赤ちゃんの時期を経て、1歳ごろから立って歩けるようになり、2歳ごろからはおしゃべりも少しずつできるようになります。
そうすると、赤ちゃんで親に何でもやってもらっていた時期とは異なり、自分で好きな場所にも行けますし、靴や服を着るなど、“自分で“やろうという意思が強くなります。
しかし、体はまだまだ小さい子ども。
靴を履こうとしてもうまく履けなかったり、ズボンに足を通そうとしてもうまく通らなかったり。
自分では“できる“と思っているのに、うまく出来ないことにイライラ。そして、そのイライラをうまく言葉にできないために、親を叩いたり蹴ったりしてしまうという行動に繋がってしまうのです。
できない我が子をみて、親が手を貸そうものなら、「できるもん!」と反発。
これは一見、反抗のように思ってしまうかもしれませんが、立派な自己主張です。
子どもが自分でやろうとする姿勢は、子どもの成長の証です。
不器用にも頑張ろうとしていたら、応援する気持ちで見守りましょう。
叩かれたり蹴られた時の対処法は?

それでは、もし叩かれたり蹴られてしまった時はどうしたら良いのでしょうか?
ママはつい叩かれると痛くて「叩いちゃダメでしょ!」「悪い子ね」と大きな声を出しがちかもしれません。もちろん叩くことはダメな事なので間違いではないのですが、なぜ叩いたり蹴ったりすることが「ダメ」なのかが伝わりません。
また子どもは自分の気持ちを理解してもらえず、頭ごなしに「怒られた」、という記憶が残ります。
子どもの気持ちを代弁する
まずは、叩かれて痛いとは思いますが、そこはグッとこらえ、子どもの気持ちを親が代弁してあげましょう。
いくらお喋りが上手になってきたとは言え、まだまだうまく自分の気持ちを言葉で伝えるのは難しい2歳児。
「自分で履きたかったんだね」「悔しかったんだよね」と子どもの気持ちを代弁してあげる事で、子どもは自分のことを親は理解してくれている、と安心します。
気持ちを言葉にした上で「でも、ママ叩かれて痛かったな」「悲しいな」と痛かったことを悲しそうな表情で伝えましょう。
そして、叩く蹴る以外のやり方で伝えて欲しいと言いましょう。例えば、「ママにお話しがあるときは、ねえねえ、だよ」など、具体的に。
そしてそうして伝えたときは、ちゃんと褒めるのをお忘れなく。
子どもは、そういったことを繰り返して、何が正しくて何が間違っているかを徐々に理解していきます。
子どもを抱きしめる
また、癇癪を起こして手がつけられないような状態の時は、一度子どもを抱きしめて落ち着かせましょう。子どもは親に抱きしめられると落ち着きます。
そして、子どもが落ち着いた段階で子どもの気持ちを代弁するように努めましょう。
イヤイヤ期に自分の感情をぶつける相手がいる事で、子どもは段々と自分の感情をコントロールできるようになって行きます。
イヤイヤ期を経験していない子どもは、思春期になってから、感情のコントロールが上手くいかず、感情を大爆発させてしまうことも。
幼いうちに大人とどう信頼関係を築けるかが、重要な鍵になってくるのですね。
ママの気持ちも大切に

ただ、対処法について、頭では理解しても、やはりとっさに子どもに叩かれたり蹴られたりすると、ついイライラして大きな声を出してしまいがち。
そういうときは、どうか自分の気持ちをため込まず、配偶者のパパ、同じ悩みを抱えるママ友、子育ての先輩である自分のご両親、そして保育のプロ・保育園や幼稚園の先生などに相談しましょう。共感してもらえたり、アドバイスしてくれたり。
気持ちを吐き出すことで、少し心が軽くなり、子どもへの接し方も変わってくるはずです。
あとは、そんなイヤイヤ期の子どもと向き合っているご自身を褒めてあげてくださいね。頑張っている自分へのご褒美として、スイーツなどを楽しむのも良いかもしれません。
まとめ

イヤイヤ期の子どもと向き合うことは、ゴールがなかなか見えず、気が遠くなってしまいますね。叩かれたり蹴られたりすると余計に心配にもなります。
しかし、こうした事は、子どもの成長の証ですので、ぜひ前向きに受け止めてください(なかなか大変な事ではありますが)。
『やまない雨はない』、と言われるように、終わらないイヤイヤ期はないです!
やがて、3歳を迎える頃にはおさまってくることがほとんどなので、長い人生のほんのひと時、と考え、ママは無理せず頑張りすぎず、お子さんの成長に向き合いましょう。
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