確定申告にまつわる記事、第2弾!
今回は確定申告の種類と方法についてです。
ところで、基礎控除額と青色申告特別控除額が変更となり、それによって2021年の確定申告の方法も一部かわることをご存知でしょうか?
確定申告の前に所得と控除についても解説していきますね。
確定申告の前に
所得とは?
所得とは収入−経費です。収入とは1年間にもらった全てのお金になります。
個人事業主の方は「事業所得」、会社員、パートなどで給料をもらっている方は「給与所得」、副業をされてる方は「雑所得」と所得は仕事によってかわります。
この所得の種類によっても税金はかわるので自分の所得がどれなのかを知ることが大切です。
控除とは?
「控除」とは一定の金額を差し引くことです。
つまり、「控除」とは所得や税金から一定の金額を差し引けるものということになります。
控除の種類

「控除」には「基礎控除」、「所得控除」、「税額控除」などたくさんの種類があります。
今回はいくつかピックアップしてご紹介しますね。
基礎控除
「基礎控除」は納税者全員、所得によって一律に差し引くものです。
これは会社員の方でもフリーランスの方でも皆さん、同じになります。
現在は所得によって控除額は異なり、合計所得金額が2,400万円以下の場合は48万円が一律引かれます。
所得控除
「所得控除」とは納税者本人の所得だけではなく、納税者の家族や家族の所得、家族の中に障害者がいるかなど個人それぞれの経済事情を考えた控除です。
「所得控除」を受けるには確定申告が必要になります。「所得控除」の中には会社員の方で年末調整をされていても、確定申告が追加で必要な場合もあるので気をつけて下さいね。
「所得控除」には「医療費控除」や「配偶者控除」/「配偶者特別控除」などがあります。
医療費控除
1月1日から12月31日までの医療費が合計10万円以上ある方が対象になります。
納税者本人だけでなく、生計が同じであればその家族の医療費も対象です。
「医療費控除」を受けるには年末調整に加えて、確定申告が必要になります。
「配偶者控除」/「配偶者特別控除」
納税者の配偶者所得によってかわる控除です。
「配偶者控除」は配偶者の年間合計所得が48万円までの場合に受けられます。
「配偶者特別控除」は配偶者の年間合計所得が48~123万円までです。
この配偶者の合計所得の金額は給与所得の方は違いますので気をつけて下さいね。
どちらも控除額は納税者の所得によります。
この他にも「所得控除」にはふるさと納税が有名な「寄付金控除」、納税者本人や扶養している家族が障害者の場合に受けられる「障害者控除」など全部で14種類あります。
税額控除
「税額控除」とは所得税から直接差し引くことができる控除です。
「住宅ローン控除」は「税額控除」の中の1つで、控除される金額は住宅ローンの残高によってかわります。
確定申告の種類

確定申告には白色申告と青色申告があります。
2つの大きな違いは
・開業届けを出しているか
・控除を受けられるか
・赤字を繰越できるか
・家族に給料が払えるか
などです。それぞれ、詳しく解説していきますね。
白色申告
白色申告には控除はありませんが、事前に提出する書類もなく、提出する書類も簡単です。
また、白色申告では領収書の提出義務もありません。提出書類が簡単ということが白色申告の最大のメリットです。
ただし、白色申告でも経費にあげた領収書は7年間、保存しておく必要がありますので注意して下さいね。
青色申告
青色申告をするためには事前に開業届と青色申告承認申請書を提出しておく必要があります。
開業届を出した時は2ヵ月以内に青色申告承認申請書をを提出する必要がありますので、開業届と一緒に出しておくといいかもしれません。
また、青色申告をやめる時も所得税の青色申告の取りやめ届出書が必要になります。
青色申告をされた場合、帳簿や書類は原則7年の保存が必要です。
青色申告は家族に給料が支払えたり、3年間は赤字の繰り越し、繰り戻しをしたりすることができます。
また、青色申告の最大のメリットは青色申告特別控除があることです。
青色申告特別控除は3種類あり、基礎控除48万円に加えて控除を受けられます。この青色申告特別控除の申告方法が2021年から変更になっているので気をつけて下さいね。
55万円
2021年から複式簿記による記帳が必要です。
複式簿記のルールにそって記帳された帳簿とその他提出書類を3月15日までに提出します。
65万円
55万円の控除を受けられる方の中でインターネット(e-Tax)を使用して提出される方、電子帳簿保存を行う方は更に10万円上乗せして控除を受けることができます。
電子帳簿保存に関しては3ヵ月前に申請が必要になり、2021年分の受付はすでに終わりました。
そのため、今から65万円控除を受けたい方はインターネットで提出するしかありません。
ただし、インターネットでの提出にはマイナンバーカードとそのICカードが読み取れるICカードリーダーかスマートフォンが必要になります。
10万円
55万円、65万円の控除を受けられない青色申告の方が対象になります。
こちらは簡易簿記の記帳になりますので上記の2つに比べると簡単です。
青色申告は記帳に簿記が必要となるためどれも白色申告に比べ大変ですが、今は便利なクラウド会計ソフトがあります。
クラウド会計ソフトは複式簿記の帳簿でも簡単に作成でき、会計ソフトの利用料金は経費になりますので青色申告の方にはおすすめです。
確定申告の方法

確定申告の方法には次の3つがあげられます。
インターネット(e-Tax)
前述したようにこちらを使用するにはマイナンバーカードとそのICカードが読み取れるICカードーリーダーかスマートフォンが必要になります。
65万円の控除を受けるためには必須ですので、申し込みをされる方は早めに準備をしておいた方がいいですね。
ICカードリーダーはインターネットやホームセンターでも購入できます。
郵送
税務署へ必要な書類を郵送する方法です。
直接税務署へ提出
直接税務署へ提出する方法もあります。
ただし、期間内は混むことが予想されますので期限には余裕を持って行かれて下さいね。
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確定申告の種類と方法のまとめ

確定申告を勉強すると専門用語や数字がたくさん出てきて、とてもややこしいですよね。
確定申告を考える時はまず、自分がどの所得でどの控除が使えるのか、使いたいのかを整理してみるといいかもしれません。
今回はFreeeというクラウド会計ソフトの確定申告に関する記事を参考に作成しました。
他にも詳しく書かれていますので気になる方はそちらも合わせてご覧下さい。
(参考サイト:クラウド会計ソフトFreee)
次回、最後は開業届けについてまとめてみたいと思います。
アラフォーママライター しゃお
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